生産者紹介 佐の川園(石川県能美市・佐野地区 )
石川県の菌床栽培のパイオニア
| 石川県で初めて椎茸の菌床栽培を導入したのが佐の川園さんです。元々はホダ木栽培でしたが、輸入椎茸の爆発的な普及で、椎茸の市場価格が極単に下がり、膨大なスペースと労力を必要とするホダ木栽培の継続が経営的に困難と判断せざるを得ませんでした。そこで、佐の川園の山岸正賢社長は椎茸栽培をどうすれば長期的に継続できるかを考え、たどり着いたのが菌床栽培の導入でした。しかも、菌床を自社工場で作ることで安全性に配慮した栽培を選択されたのです。加賀地方の森林生産組合から落葉高木のチップを仕入れ、国産米ぬか、国産フスマなどと混合してブロックに仕上げます。これが正体のはっきりした安全な佐の川園製の菌床です。雑菌の侵蝕に弱いキノコ菌は、菌床を一旦、無菌にしなければ栽培できません。そのために自社で蒸気殺菌しています。この菌床の中心部分に種菌を打ち込み、温度・湿度管理した上で、太陽光が弱く降り注ぐように設計されたハウス(発生舎)で、ひたすら椎茸が出て来るのを待つのです。佐の川園の椎茸は、ご存知の通り、他ではまずお目にかかれない形をしています。童話に出てくるキノコ村で見るような肉厚なカサはこんもりと丸まっています。香り、味とも非常に濃厚で、軸部分までも柔らかく食べられる秀品です。
一方、天然では幻と言われるようになったキノコの王様、舞茸※(注)の方は、モーツアルトが流れるハウス(発生舎)の中で、こちらの方も佐の川園自社製の菌床から、やはり厳重な温度・湿度管理の上、大きなかたまりとなって豊かに成長しています。栽培ものなのに、非常に香りが高いのに驚かされます。 一昨年から、ご長男も家業に合流され、キノコ栽培の他に、農薬を使わない野菜栽培に取り組んで大きな成果を上げられています。オルター金沢では、今年はミニトマト、茄子、オクラ、パプリカ、ピーマンなどの夏野菜をいただいていきますが、夏の初めに極端な高温が続いた上、豪雨の梅雨の上、日照不足が一時期に集中するなど、作付け計画が大幅に狂っています。植え替えなどの措置で、何とか過不足のない出荷をと頑ん張っていらっしゃいます。今年も是非、佐の川園の応援をお願い致します。 |
![]() 発生には日光が必要なので屋根は半透明。 「温度を下げたいのに日光を入れる 矛盾した課題に頭が痛い」と山岸正賢社長。 |
|
![]() 童話に出てくるキノコ村のような椎茸の発生。 |
![]() 佐の川園・山岸さん親子 |
![]() なすの生育も順調です。 |